混雑するからと避けてきた紅葉シーズン。例年はマイナーな山域や紅葉が終わったところなどを登っていました。
9月中旬に見てきた大雪山の紅葉が美しすぎたので今年は紅葉の当たり年なのかもしれないと思い、思い切って涸沢に行ってきました。
結果としては紅葉はバッチリで満足できる山行でした!写真がメインの人や山をやらない人は上高地から横尾経由で涸沢にあがるのが通常かと思います。今回は混雑を避けるためにも、地図上では破線となっているパノラマコースから登ってきました。
パノラマコースの印象
個人的には毎回このコースでも良いなと思えるようなコースでした。
良いところ
- 素晴らしい景色
- 距離的にはショートカット
- 上高地歩きも短縮!
- 最盛期でも適度に静か
- 道がわかりやすい
悪いところ
- 累積標高が増える
- 岩場が多いため雨の後などは怖い
- すれ違い困難なところが多く、待つことが多い
こんなところかと思います。
パノラマコースの風景
上高地から河童橋を左に見たまま横尾方面に向かいます。明神館、徳沢園を通り過ぎ、約1.5から2時間ほどで新村橋に到着します。新村橋は登山道のすぐ左にあるので見落とす心配はありません。
新村橋はしっかりとした橋なのでほとんど揺れません。ちなみに、正面の山は明神岳です。
新村橋を渡り、右手方向に進むと奥又白谷登山口の看板があるため、看板のある左手方向に進みます。
1時間ほど登ると河原に出合います。岩に描かれた赤い矢印が目印です。この矢印方向に進みましょう。左側は奥又白谷方向です。[ymarker “明神岳に登る人などがいるため、間違えて追いていかないように気をつけましょう”]。
ちなみに、わかりにくいのはパノラマコースを登りで使うときだけなので下りのときには間違う心配はありません。
迷う可能性がありそうなのはこの辺りまでです。この先は登山道が細くなり、道も明瞭なので道迷いの心配はないでしょう。
分岐点の屏風のコルまでは約2500m まで高度をあげていきます。大きな段差は岩場だけで登山道自体は歩きやすかったです。
屏風の頭へ
屏風のコルまで上がると小さな広場と屏風の頭への分岐があります。[ymarker 岩場に不安がない人であれば、ぜひ上がりましょう]。涸沢と穂高の素晴らしき展望台です。
途中はかなり急なのでコルに荷物をデポして上がるのが無難だと思います。混んでなければ20分もあれば着くでしょう。
ピークは3つありますが、一番遠くの屏風の頭は少し遠くなるので手前のふたつまでで十分かと思います。
屏風のコルから涸沢ヒュッテへ
屏風のコルからは大きなアップダウンはありませんが、小さい上り下りと細いトラバースが続きます。足場はしっかりとしており、また、要所にはすべてロープが張られているので特に不安はないと思います。ただ、すれ違いは困難なので反対側から人が来ないか、遠くを見ながら進み、もし渡っているときに気づかず向かってくるような人がいれば声をかけるなど、うまくコミュニケーションをとって進みましょう。
涸沢ヒュッテのちょっと手前ぐらいで涸沢ヒュッテやテント場と紅葉をまとめて見られるスポットがあります。
涸沢ヒュッテに到着
パノラマコースと横尾からのコースは涸沢ヒュッテのすぐ下で合流します。ここからものすごい人の量に。
ベンチはすべて埋まり、道も人だかり。売店には長蛇の列。休前日でもないのに、小屋は1枚2〜3人以上とのことでした。山でこれだけ人口密度が高いところは初めてです。
人が多いところは苦手なので早々に退散。遠景から見てわかる通り、涸沢の紅葉は涸沢小屋の少し上のところあたりがメインのため、紅葉を画角いっぱいに写したい、というニーズにはやっぱり涸沢ヒュッテからがおすすめです。時間があればのんびり紅葉を眺めながらご飯を食べるのも良さそうです。
涸沢ヒュッテから上高地へ
下の方の紅葉具合も気になったので帰りは横尾経由。下はまだまだこれからのようでした。上高地は10月中旬ぐらいがピークですかね。
横尾までゆうに数百人とすれ違ったと思います。自分のペースで歩くことは困難のため、松本駅行きなど、特別なバス等の時間がある場合には十分余裕を持って帰りましょう。
まとめ
さすが紅葉のメッカ涸沢!という感じでした。この時期は人が多すぎて、山という感じは薄れてきますが、パノラマコースは穂高から見る景色ともまた違っておすすめです。穂高に登って涸沢に泊まってあとは帰るだけ、というような人であれば疲れ的にも問題ないはずなのでぜひパノラマコースを!