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【燕岳・表銀座】2日目・常念岳を登り槍穂を満喫する

データリスト
日程
2015年5月下旬(1泊2日・大天荘)
天気
雨のち晴れ
コースタイム
8時間 20分(11.5km)
実測タイム
5時間 50分
タイム乖離率
63%
装備
残雪期フル装備(70L・20kg)
交通手段
自動車・中房温泉駐車場(無料)

大天荘のあたりは夕方から雨となり、夜は激しい暴風雨となった。6時になると風は歩ける程度収まったため歩き始めることにした。

大天荘から東大天井岳へ

大天井岳から大天荘への道と大きく変わらない道が続く。広い稜線を進む特に危険等を感じることもないルートだ。東大天井岳への下りと登りは緩やかで歩きやすい。時折強い風にあおられながらも途中雷鳥を見かけることもできた。朝から雷鳥を見かけるのは珍しい。1分ほど雷鳥が先導してくれるかのように登山道を雷鳥とともに歩いた。雷鳥は愛らしくてとても良い。

東大天井岳は山頂を通らず、南側の斜面を横切るように通過する。直下の部分には道標があり、ここで一旦大きく曲がる。写真右奥にも行けそうな感じがするが、進んではいけない。

コースタイム上はここまで 90分のはずであるが、距離も短くアップダウンも小さいため、ここは大きく短縮できると思う。

東大天井岳から常念乗越へ

東大天井岳から横通岳をトラバースして、常念乗越へと下る。基本的には下りの道で岩が出てくるようになるが、特に急なところや切れ落ちたところもないので安心して進むことができるだろう。このあたりで雨も止み、青空が見えてきたが湿気が酷く、カメラは曇りっぱなしの状態であった。

ただ、登山道には雪もなく平和そのもので、時折見える槍ヶ岳を楽しみながら歩くことができた。

常念乗越から常念岳へ

常念乗越から常念岳へはガレ場をひたすら登る。400m ほど登るため、それなりに大変な登りだ。岩は歩きやすいが浮石には気をつける必要がある。つらいことはつらいいが、横を見ればすぐに槍ヶ岳が見られるため、休み休み登っても良いだろう。縦走しない場合には常念小屋付近に荷物をデポすればだいぶ楽に登ることができる。

ここまでは 2時間半程度であったが、大天井岳はもう遥か彼方にある。

常念岳から一ノ沢方向最終水場へ

常念岳で槍穂を満喫した後、一ノ沢登山口を目指して常念小屋に向かって下る。常念小屋で改めて準備をする。ここから登山口まで、長い下りが始まる。常念乗越から先は急な下りがあるが、特に危険な箇所はない。

一の沢最終水場から胸突八丁を下る

最終水場からは沢沿いをひたすら歩く。このあたりはまだ雪が多く、雪渓が残っていた。もう少し雪が少なくなると踏み抜きが酷くなりそうな感じであり、時期によってはとても怖い思いをすることになりそうな道だ。胸突八丁の取付部までは距離は短いものの、一気に高度を落とす。道はよく整備されているため歩きやすいが斜度があり、特に下りは疲れているため注意が必要だ。

胸突八丁から王滝ベンチへ

胸突八丁を過ぎると雪はほぼなく、夏道をひたすら下る。途中川を渡るところもあるが、丸太橋もあるので特に問題はない。王滝ベンチはそれほど充実した休憩適地というわけではないが長い下りを降りてきた身体を休めるにはちょうど良い。この先はより一層緩やかな下りになる。

王滝ベンチから一ノ沢登山口へ

王滝ベンチから先も歩きやすい登山道が続く。縦走の場合、この一ノ沢登山口までタクシーがきてくれる。この場所自体は電波がないため、電話をするのであれば常念乗越でしておこう。

山行を終えて

1日目は素晴らしい天気の中、燕岳と大天井岳を歩くことができ、2日目も常念岳では素晴らしい景色を堪能できた。2015年は雪が少ないと言われていた年ではあったが、5月下旬でここまでの少なさは確かに驚きであった。道は危険なところがほぼなく、はじめて縦走をするのにも良い道であると思う。ただ、完全に槍ヶ岳を見るための登山道という感じにはなるため、あまり変化がないのは残念なポイントかもしれない。

良かった点
  • 槍ヶ岳を望む素晴らしい眺め
  • 整備された小屋の多さ
  • 縦走路のアップダウンが少ない
  • 概ね安全なコース
悪かった点
  • 景色の変化が乏しい
  • 一ノ沢へのアクセス(あるぺん号のみ)

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