『登山TV – TOZAN.TV』は、登山やバックカントリースキー、沢登りなどの山に関する動画サイトです。以下のような特徴があります。
- 登山口から山頂までのすべてを公開
- すべて同じ人間の撮影&山行記録
インターネット上にある登山の動画は基本的にハイライト動画がほとんどです。山の雰囲気を掴むにはそれでも良いかもしれません。ただ、どこをメインに据えるかによってその印象も大きく変わります。登山TVは、それを見る人が判断できるように、全編を公開しています
他のレビューサイトは、基本的に色々な人のレビューによって成り立っています。数が多く見られるというメリットはありますが、人によって実力や捉え方が大きく違うため、同じ日程の同じルートでもその感想が大きく異なってしまうというデメリットがあります。登山TVは、すべて同じ人が撮影し、山行記録を書いているため、すべて統一的な判断がされています。もちろん、体調や装備、気候等によってブレは生じますが、個体差による主観のブレを最小限にしようと心がけています。
登山TVの楽しみ方
次行く山の下見のために、行って来た山の思い出を語らうために、違う季節、違う天気だとどうなるのかを見るために、色々な楽しみ方があると思います。気に入っていただけたようであれば、ぜひどのように使っているか教えてください。今後の撮影、編集等の参考にしたいと思います。
なお、登山口からのすべてを公開しているため、基本的に動画はすべて長くなっています。また、歩きながら撮影しているため手ブレの発生は不可避です。なるべく見やすくするために、ハード・ソフトを駆使して手ブレを最小限にするための編集を行なっていますが、特に大きく動く部分は修正しきれないため、長時間見ていると車酔いのような感覚を覚える場合があります。そのため、(公開しておいて矛盾しているような気もしますが、)長時間見るときは適切に休憩をはさむようにお願いします。
用語解説
登山TVでは、山行記録において体力や技術等を他の山におけるそれらと比較するための指標として、体力指数、技術指数という定量的評価を行なっています。また、個人的な満足度等を表すものとして、推奨指数を設け、いわゆるおすすめ度のようなものを提示します。
これらの指標は、当然ですが、私の個人の体験による相対的な数値です。そのため、参考にされる際には、あなたが登ったことのある山を探し出し、そこでのあなたの体験とを比較することをおすすめします。
なお、複数の日程にわたる場合の指数は全体を通じての評価となります。そのため、例えば一部が非常につらかったとしても他の部分がつらくなかった場合には評価は低めとなります。
体力指数とは?
体力的にどの程度きつかったかを示す指標です。基本的な基準は下記の通りです。
0〜20 | 非常に楽 当日にさらに往復以上できる程度 翌日に疲れはほぼまったく残らない |
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21〜40 | やや楽 当日にさらに往復できる程度 翌日に疲れは少し残る |
41〜60 | 普通 当日にさらに登りだけであれば登れる程度 翌日に疲れが残る |
61〜80 | ややきつい 終了後に適度な疲労感がある 翌日にはかなり疲れが残る |
81〜100 | 非常にきつい 終了がままならない 翌日以降の生活に支障が出る |
上記は、無雪期の日帰り程度の荷物を基準としています。
そのため、荷物が多かった場合や積雪期の場合には、それらを割り引いて算出しています。
なお、歩くときには心拍数が150を超えないようにペースをコントロールしています。
技術指数とは?
技術的にどの程度必要と感じたかを示す指標です。基本的な基準は下記の通りです。
0〜20 | 非常に簡単 山を普通に歩ければ問題ない程度 転落の危険性がかなり低い |
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21〜40 | やや簡単 簡単な鎖や梯子を使う程度 転落すると怪我をするおそれがある |
41〜60 | 普通 鎖や梯子はあるが、質的または量的に緊張感が求められる 転落すると大きな怪我、または死亡するおそれがある |
61〜80 | やや難しい 確実な三点支持での行動が求められる 転落すると大きな怪我、または死亡する可能性が高い |
81〜100 | 非常に難しい 要所で適切な確保が求められる 転落すると大きな怪我、または死亡するおそれがある |
上記は、無雪期と積雪期では基準が異なります。無雪期では主としてクライミング的技術を、積雪期ではクライミング的技術のほか、アイゼン、ピッケル等を使用した技術が前提となります。
推奨指数とは?
個人的にどの程度おすすめできるルートであると感じたかを示す指標です。基本的な基準は下記の通りです。
0〜20 | 非常におすすめできない 人が行こうとしていたら止める程度 もう一度行く気はまったくない |
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21〜40 | ややおすすめできない どうしても行きたいなら行けば?と思う程度 何か予期せぬ良いものでもない限りもう一度行くことはない |
41〜60 | 普通 気になるなら行った方が良いと思う程度 機会があればまた行くかもしれない |
61〜80 | ややおすすめ 一度は行ってみた方が良いと思う程度 天気が良い日や違う季節にまた行きたい |
81〜100 | 非常におすすめ 一度は行くべきと強く思う程度 何度でも行きたい |
なお、個人的な趣向は下記の通りです。それほどの差はありませんが、基本的には上から順に重要だと思っているポイントです。岩場や高いところも好きなのでこれらが嫌いな方は注意してください。
- 眺望の良いところが好き
- 人の少ないところが好き
- 景色のバリエーションの多いところ(=単調ではないところ)が好き
- 花、草木、苔が綺麗なところが好き
- 林道歩きが少ないところが好き
- 縦走または周回できるルートが好き
- 池、川などの水場があるところが好き
- 高いところが好き
- 岩場が好き
- 交通アクセスの良いところが好き
タイム乖離率とは?
山と高原地図のコースタイムを基準として、どの程度早かったか、または遅かったかを示す指標です。基本的には『実測タイム / コースタイム』(共に休憩時間を除く)から算出しています。ただ、荷物の多寡や積雪の有無、天気等は実測タイムに影響を及ぼすため、無雪期の日帰り程度の荷物が 1 となるように、例えば、多少の積雪があれば 0.9、テント泊の場合には 0.8 といった具合に係数をかけることで基準として利用しやすいようにしています。