登山保険の選び方

【山行スタイル・加入済み保険別】登山保険・山岳保険の選び方

少しずつ山にはまってくると気になってくる登山保険の存在。私がはじめて登山保険に加入したのは雪山に行き始めるタイミングでした。それまでは自宅の火災保険に付属している個人責任賠償保険のみです。

登山で保険が必要なパターンとして2つの類型があります。自分や家族のための保険(遭難や自分の怪我)と他人を傷つけたときのための保険(責任賠償保険)です。

主として登山保険というテーマで語られるときは前者、特に遭難について念頭に置かれることが多いですが、後者も重要です。自動車に乗る場合、当然のように任意保険に入るのと同じ感覚で賠償保険にも加入すべきであると思っています。

それぞれの場合について、山行スタイル別におすすめの保険を紹介したいと思います。

まずは自分が加入している保険を確認

特に医療保険に入っている場合や自宅の火災保険、自動車保険に加入している場合、その保険で普通の山行程度であればカバーされる可能性があります

怪我の場合の保証で登山等の趣味の活動がカバーされるか、救援者費用で登山の道迷いのようなケースもカバーされるのか、個人賠償責任特約で登山中の落石等もカバーされるのかを確認すると良いかと思います。

1年の保険にするか行く度に保険に加入するか

単発の保険は、1日あたり250円(モンベル野あそび保険)からあります。ただ、年に数回だけ山に行く人であればお得になりますが、数回だけ行くような人が保険の加入を検討するとは考え難く(ツアー等で強制的に加入させられるぐらい?)、加入漏れをなくすためにも、基本的には年間契約がおすすめです。10回も山に行けば十分に元が取れます。

紅葉や花などの特定の時期にしか登らないという人であれば「Yahoo!のちょこっと保険」がおすすめです。月単位で加入できてカメラなどの携行品損害も安価につけられます。夫婦や家族向けになると割引もあるため、特定の時期にいっぱい登る人には良いプランだと思います。

ヤフーのちょこっと保険

なお、クライミングとアイゼン・ピッケルを必要とする冬山は対象外になるため、その点には気をつけてください。

クライミングとアイゼン・ピッケルを必要とする冬山には登らない人向けの保険

夏山向けイメージ

ある程度以上山に行くための人を想定し、以下では年間契約のもののみを対象に検討します。クライミングはハーネスをつけてロープで確保が通常必要となるルートを指すため、北アルプスの一般ルート等はクライミングではありません

生命保険・賠償責任保険に加入済みの人向け

おそらく救援者費用も付帯されていると思われますが、この場合、遭難関係がカバーされる保険のみを検討すれば良いかと思います。

木村総合保険事務所の「傷害医療なし、就業中対象外プラン」が年額2,810円と安くおすすめです。

参考:木村総合保険事務所 登山・ハイキングの保険

金額の若干の変動はありますが、jRO(日本山岳救助機構)の保険もおすすめです。ただ、jROはクライミングをしたり、冬山も登ったりするような人こそおすすめの保険なので夏山しか登らない場合にはお得感は薄れます。

ここ数年間は事後分担金が500円で、年額2,660円となっています。ただ、入会金も必要になるため、ある程度長期で加入するつもりがないと割高になります

参考:jROの会員制度について

賠償責任保険に未加入の人向け

モンベルの野外活動保険が遭難費用と個人賠償責任補償とセットになって年額2,930円と安くなっています

死亡保険金は200万円と安いため、生命保険的な役割は期待しない方が良いかと思います。

参考:モンベル 野外活動保険

クライミングをする、またはアイゼン・ピッケルを必要とする冬山に登る人向けの保険

冬山向けのイメージ

遭難のリスクがより高まるため、一般的な保険でカバーされることはほぼないはずです。

生命保険・賠償責任保険に加入済みの人向け

この場合、遭難等の対策に特化した保険で良いため、jROの保険がおすすめです。ここ数年の実績では年額2,680円と一番安くなっています。私もずっとjRO会員です。

参考:jROの会員制度について

ただ、入会金もあるため、単年度で見た場合にはnihiho(日本費用補償少額短期保険)のレスキュー保険の方が年額4,000円とお得です。

jROとnihihoのレスキュー保険では細かな違いはありますが、概ねレスキューに特化している点では共通します。ただ、持病がある場合、jROはその内容等により認定額が削減されるのに対し、nihihoのレスキュー保険ではそのような規定はありません。そのため、持病がある場合にはnihihoのレスキュー保険の方が無難であると思います

参考:nihiho – レスキュー費用保険

賠償責任保険に未加入の人向け

日本山岳協会の「山岳遭難・捜索保険」が死亡補償・賠償責任補償が付いて年額4,310円とお得です。ただ、共済会への加入も必須になるため、別途年額1,000円が必要になります。そのため、実質年額5,310円からとなります。

参考:日山協山岳共済会 – 山岳保険

海外の山も登る人向けの保険

海外の山のイメージ

ここまでの保険はすべて国内の登山等を対象としたものであるため、海外の場合には対象外になります。

アイゼン・ピッケル等を使用しない登山であれば、クレジットカードの付帯保険や海外旅行保険でカバーされる場合がほとんどのはずです。

そうでない場合には一気に保険の金額が跳ね上がります。日本で契約する場合には個別見積りになるケースがほとんどではないかと思います。

個人的なおすすめはGarminのInReachデバイスを使用することを条件としたレスキュー保険です。
そもそもそれなりにリスクの高い山に登ることが前提となるため、衛星で連絡が取れる装備を持っておくこと自体、推奨される行為であると思っています。

Garmin InReach Exproler+ のレスキュー保険を選ぶ

2018.08.09 2018.08.13

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