センサーマスター4 アイキャッチ

【格安高度計&電子コンパス】ラドウェザーのセンサーマスター4を使ってみた

私にとって山での必需品のひとつである高度計。SUUNTO AMBIT2 SAPPHIRE を使い続けてきていたのですが、GPS を停止するのを忘れてしまうと翌日はもう電池がなくなってしまったりするため、予備となる高度計を探していました。

Amazon をみたり、ヨドバシをみたり、色々と検討していましたが、まさに希望通りのものが出た!ということで即買いしてしまいました。露出も多くされており気になる人も多いかなと思いますので山で使った感触を報告したいと思います。

MEMO
詳細なマニュアルは付属されていませんが、下記からダウンロードすることができます。
http://lad-weather.com/jp/manual/lad036manual.pdf

どのような商品なのか?

公式資料

ラドウェザー社が作る、アメリカ製センサー搭載、高度計、気圧計、デジタルコンパス、時刻表示、天気予測機能、温度計、湿度計、防水性能IPX3 のカラビナ付きのアウトドアウォッチです。全8色展開されています。

GPS はついていません

実売でひとつあたり 3,500円前後です。

ラドウェザー社という名前に聞きなれないかもしれませんが、山と渓谷にも載るぐらいには登山界でもメジャーな商品です。Amazon で売られている中国製の怪しいレビュー付きの商品と値段帯はかなり近いですが、それよりはだいぶ信頼できそうです。

高度計が付いている+安価+時計型ではない、という商品は実はなかなかありませんでした。特に私の場合は予備用途ということもあって、どれも譲れない条件であったところ、まさに要求にぴったりでした。

外観チェック

センサーマスター4パッケージ

お世辞にも立派なパッケージとは言えませんが、価格が安いのでしょうがないでしょう。

センサーマスター4正面

画面サイズは大きめの時計よりも一回り大きいぐらいのサイズです。手のひらに余裕で収まるサイズです。画面の透明部分は、ガラスではなく、プラスチックです。下の方の黒いボタンで操作します。バックライトはありません

センサーマスター4裏面

電源はボタン電池です。CR20/3V と書かれていますが、100円ショップ等で売っている CR2032/3V が入っています。

センサーマスター4横

カラビナ部分をたためば置き型として使用することもできます。

実際に使ってみた

私の場合、使うのはもっぱら高度計+時計としてのみのため、外でのチェックは高度計のみ行っています。

1日目(天気:朝から晴れ、夕方に曇り、夜から晴れ)

登山口での表示

まずは登山口 1,350m 地点での結果。1,340m(誤差-10m)と特にキャリブレーションをしなくても問題ない精度です。

センサーマスター4小屋

つぎは、お昼ご飯のときに小屋で計測。標高は 2,330m 結果は 2,273m(誤差-57m)。若干乖離しましたが、十分に許容範囲です。

センサーマスター4テント場

そして、1日目最後はテント場で計測。標高は 2,294m 結果は 2,230m(誤差-64m)。ほとんど誤差も変わりません。

2日目(天気:朝から午後まで晴れ、午後以降曇り。終日強風。)

センサーマスター4小屋前

2日目はテント場から少し登った山頂直下の小屋で計測。標高は 2,701m 結果は 2,545m(誤差-156m)。ちょっと無視できない大きさになってきました。

センサーマスター4 山頂

そして山頂で計測。標高は 2,926m 結果は 2,758m(誤差-168m)。先ほどの数値からの相対的な差としては悪くなさそうです。

センサーマスター4 小屋

最後に 1日歩き通して夕方に小屋付近で計測。標高 2,500m 結果は 2,421m(誤差−79m)。誤差が少し収束してきました。ちなみに、この時間の頃には周りはすべて雲の状態です。

結論:高度計として使えるか?

天気の安定している時は問題なく使用できそうです。天気が悪くなると、気圧変化が大きくなるため、数値は乖離しますが、その後の相対的な変化は悪くないため、一度ちゃんと高度合わせをすれば十分に実用だと思います

その他の印象

良いところ

リストタイプではない

個人的には手にかけずにザックの胸元付近のあらゆるところにかけられるのがとても気に入っています。腕だとどうしても脱いだり着たりするときにうっとおしく感じます。

屋外でもそれなりに見られる

日差しがあるときでもみづらさをあまり感じることなく使用できました。ただ、字は小さいので老眼等の不安があるとちょっと微妙かもしれません

軽い

付けていることを忘れるぐらいです。

傷等を気にしないで済む

安いこともあって、消耗品と割り切ることができます。高いとどうしても扱いが丁寧になりすぎてしまい、行動側に制約が出てしまうこともままあるので、ぶつかることなどを気にせず行動できるのはメリットだと思います。

電池が手に入りやすい

よくあるボタン電池のため、100円ショップや場合によってはコンビニでも買えそうです。ただ、USB から充電できるのが理想ではあります。

気温はそれなりに正確

真値を知る手段がなかったため感覚的な評価ですが、それなりに正確な印象を受けました。

微妙なところ

コンパスの性能

コンパスはキャリブレーションしてもすぐエラーになるうえ、エラーが出ていないときでも不安定です。コンパスとして期待するのはやめた方が良さそうです。

暗くなると見えない

バックライトがないのでしょうがないですね。時計としても兼用する場合、テントの中など、やっぱり不便です。

電池残量がわからない

ただ、電池切れが近くなると、画面の左上に残量少を示すマークがつくので最悪の事態は避けられそうです。

カラビナのロック部分の精度が低い

はっきりいって回しづらい。よく引っかかります。ロックを外した状態にしても、下に垂らしていると勝手に軽くロックされてしまい、外すときに地味にストレスになります。

こんな人におすすめ

  • 精度より値段重視(=予備用など)
  • リストタイプ以外を探している
  • 軽くて小さい高度計を探している
  • 簡易的でも色々な機能が欲しい

逆に、目があまりよくない方は注意した方が良いです。文字の大きさとバックライトがないことによる屋外での視認性の悪さは如何ともし難いです。

ただ、何よりも安いので一度買ってみて、ダメなら友人にあげるとかでも良いかもしれません。それなりの高機能が格安で手に入ることは間違いありません。
私は予備用としては十分及第点なので、これからも持ち歩くと思います。長く安定してくれると良いなぁ。

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