- 日程
- 2015年7月中旬(2泊3日・岳沢小屋・涸沢、共にテント泊)
- 天気
- 快晴
- コースタイム
- 10時間 10分(7.2km)
- 実測タイム
- 7時間 44分
- タイム乖離率
- 91%
- 装備
- 夏山テント泊装備(70L・20kg)、要ヘルメット
- 交通手段
- 自動車・沢渡駐車場(有料)
快適な岳沢小屋のテント場で熟睡し、体調は万全。長丁場となるであろう一日がはじまった。
岳沢小屋から重太郎新道を紀美子平へ
4時前に起床。長くなる1日のために朝食はしっかりと摂る。手早くテントを片付け、4時半過ぎに岳沢小屋を出る。7月中旬ということもあって、もう明るい。ヘッドランプなしに十分歩けるほどだ。
重太郎新道は出だしがわかりづらかった。登山道が安定するところまでは動画が役に立つのではないかと思う。いかにもアルプス的な石の多い登山道に入ると単調な急登が続く。特に難しいことはないが、鎖場・梯子などはウォーミングアップがてら三点支持でしっかりと登ると良いと思う。
途中、西穂の稜線がきれいに見える。あちらにも登りたくなる。
前穂高岳へ
少し広めの紀美子平から前穂高岳に登ることができる。昨日岳沢小屋に泊まって前穂高岳に登るだけの人はそのまま登るが縦走する人はここに荷物をデポして登ると良い。危険な箇所はないが、急登の岩場を30分ほど登る。
山頂は360度のパノラマだ。眼前には雄大な奥穂高が鎮座する。前穂高からみる奥穂高はどっしりとしていながらも急峻な姿がみられ格好いい。個人的にはここからみる奥穂高が一番好きだ。南に目を向けると、奥にひときわ高い乗鞍、その奥に御嶽、右側に噴煙をあげる焼岳、左側に形の良い霞沢岳が見える。西側には西穂高、東側には常念岳がみえる。ここが目的地ならば、ゆっくりと時間を過ごすのに最適の場所だ。
紀美子平から吊尾根を奥穂高岳へ
紀美子平で小休止した後、装備を整えて奥穂高岳に向かって吊尾根を進む。吊尾根は稜線上というよりは尾根の腹をトラバースしていくようなルートが多い。トラバースの部分は細くなっているところもあるため、すれ違いには気をつけたい。とはいえ、人がそんなに多いルートでもないため、そこまで気を遣わなくても良いだろう。
稜線上まで上がって振り返って見ると、思いの外険しい吊尾根の道に驚く。登りは良いが下りはいやらしいであろう道だと思う。
吊尾根も最後の方になると西穂高方面への稜線が、そしてジャンダルムがよく見えてくる。横から見ていると本当にすぐ近くにあるようにしか見えない。
山頂には小さな祠がある。ここが穂高の最高地点だ。
さあ、次はジャンダルムが待っている。
maeho-okuho_1507_day3
(二日目前半了)