立山
立山(たてやま)とは、大汝山(おおなんじやま・3015m)、雄山(おやま・3003m)、富士ノ折立(ふじのおりたて・2999m)の3つの峰から構成される立山連峰の主峰である。
また、雄山、浄土山(じょうどさん・2831m)、別山(べっさん・2874m)を総称して立山三山とも呼ばれる。「立山縦走」という場合にはこの立山三山の縦走を指すことが多い。
登山口
室堂
室堂(むろどう)へは長野側、富山側の両方向から入ることができる。いずれのルートであってもマイカー等で直接入ることはできない。長野側から入る場合には扇沢からトロリーバス等を乗り継いで入る。富山側から入る場合には美女平からバスで入る。
その他のルート
剱岳を含めた周回ルートのほか、黒部湖から登るルートや下ノ廊下方面の内蔵助平(くらのすけだいら)から登るルートがあるほか、薬師岳から縦走して、龍王岳経由で登ることも可能である。
地図
- 山と高原地図 36 剱・立山
ダブルロープ
ハーフロープの別称。詳細はロープを参照。
中間支点
中間支点(ちゅうかんしてん)とは、フリークライミングやアルパインクライミングにおいて設置されるスタート地点からゴール地点までの間に支点をいう。ランニングとも呼ばれる。
必要性
リードクライミング中にクライマーが転落した場合、最終の支点より下に落とされることになる。最終の支点からの登攀距離が地面と当該支点との間の距離よりも長い場合、地面に墜落する、いわゆるグラウンドフォールとなる。
また、墜落時のロープの伸びも考慮する必要があるため、適切な距離で中間支点を作ることが重要となる。
構築方法
以下のようなものを使って中間支点を構築する。
自然物
- 立ち木
- 木の枝
- 岩角
- 岩の割れ目
- 雪
人工物
- ボルト
- カム
- ナッツ
- ハーケン
ツインロープ
クライミングにおいて、2本で使用することが前提とされるロープのことをいう。ハーフロープとの相違点等の詳細についてはロープを参照。
テンション
テンションとは、ロープクライミングにおいて、ビレイヤーがクライマー側のロープを可能な限り手繰り寄せ、クライマーとビレイヤー間のロープが弛むことなく張られた状態をいう。
なお、ロープクライミング中にフォールした場合もテンションしたときと同じ状況ではあるが、ビレイヤーの積極的な行為が介在しない点で意味合い的にも異なる。
どのようなときに使うのか?
- クライマーの腕がパンプするなど、登攀を継続できない場合
- 終了点からロワーダウンしてもらう場合
これらの場合に、クライマーがビレイヤーに対して「テンション」と呼びかけることにより実行される。なお、呼びかけ方は人により色々なバリエーションがみられ、「張ってください」といったように、「張る」という表現を使用する例が多くみられる。
なお、英語では “Tension” のほか、”Take”, “Tight” といった用語が使用される。
フリークライミングにおけるテンション
フリークライミングにおいて、ルート上でテンションをかけた場合、完登とみなされない。テンションをかけずに登った場合にはレッドポイント(初見の場合にはオンサイト、非初見かつ初登攀の場合にはフラッシュ)と呼ばれ、フリークライミングにおける自己のグレードを示す指標として使用できるようになる。難しいルートになるとテンションすることも珍しいことではないため、テンションせずに登れたことを「ノーテン」と表現することもある。