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登山・クライミング用語集 – ヤマペディア:わ行


ワカン

ワカンとは、雪上において浮力を得ることを目的として靴に取り付ける輪っか状の装備をいう。「輪かんじき」を略してこのように呼ばれるが文字で記載する場合にはカタカナで記載されていることが多いように思われる。

材質は、伝統的には籐材などが使用されてきたが、登山用に販売されているものではアルミやステンレスでできているものが多い。なお、一般用途ではポリエチレンなどのプラスチック製のものも少なくない。

性能とはまったく関係ないが、「分から(ん)ない」と音が近いこともあり、ダジャレ的になる場面も少なくない。

アイゼンやスノーシューとの違い

ワカンは上述の通り、雪上で浮力を得る目的で使用されるため、滑ることによる転倒の防止を目的とするアイゼンとは使用される場面が異なる。

スノーシューも雪上で浮力を得る目的で使用されるため、用途としては競合する。後述するメリット・デメリットを踏まえ、ワカンとスノーシューのどちらを使用するべきかを決定する。

なお、アイゼンとは併用可能となっているワカンもあり、凍結した部分と深雪部分が交錯するような場所では有利である。

ワカンのメリット

  • 安い
  • 小さい
  • 軽い
  • アイゼンと併用可能

ワカンのデメリット

  • 浮力が小さい
  • 履くのが面倒(ストラップ構成が複雑)
  • ヒールリフターがない

関連項目

  • アイゼン
  • スノーシュー