靴擦れ対策アイキャッチ

踵の靴擦れ対策!靴のサイズは合っているはずなのに靴擦れが起きるときに確認したいこと。

いままで買った登山靴は10足ほどでしょうか。お店で長時間入念に試して「これだ!」と思っても発生してしまう靴擦れ。はじめは靴が合っていないせいかと思っていましたが、同じ靴でもなるときとならないときがあるため、なぜだろうと思っていました。

ただ、現在は自分の中では靴擦れ対策はほぼ完了し、おおむねコントロールできているような気がします。今日はその対策について紹介したいと思います。

靴擦れの起こりやすい状況とは?

踵があがってしまう説明図

それは靴の中で足が大きく動いているときです。特に登りで後ろにある足を前に持ってくるときに踵が浮きやすく、そして擦れやすい状況が起きているように思います。

そのため、まず根本原因を改善することが靴擦れ対策の第一歩です。

対策1: 靴紐をきちんと締める。

踵のあたりの浮きに効くのは上の方ではなく、下の方をよく締めることです。ここをしっかり締めるだけで踵の動きがかなり抑えられます。

対策2: 歩幅を小さくする

歩幅が大きくなると、後ろにある足の足首は前傾が深くなります。アキレス腱を伸ばす動作と同じですね。登山靴はソールが硬いため、靴の形状は変化しません。そのため、登山靴の中で踵だけが少し上がる形になってしまいます。足を前に戻すと元の状態に戻りますが、これを繰り返すことで多くの擦れが発生し、靴擦れに繋がるのでないかと思っています。

これを防ぐには単純に歩幅を小さくすることです。どの程度小さくすれば良いかは個人差があると思うので、登山靴を履いた状態でどの程度の歩幅だと踵に動きを感じるかを試してみると良いと思います。

対策3: 靴の中を蒸れさせない(濡らさない)

私の経験上、靴の中が蒸れている状況だと靴擦れが発生しやすくなるように思います。渡渉で川に落ちてしまって靴が濡れたときなども同じで、靴の中をいかにさらっと乾燥した状態にできるかも重要なポイントであると思います。

これは季節やその日の気温にも左右されるので難しい問題ですが、足が蒸れている感覚があるときは休憩中に靴を脱いで蒸れを解消するのが一番良い方法だと思います。特に昼の休憩など、長時間の休憩時には積極的に脱いでみると良いでしょう。

あとは速乾性の靴下を履くことだと思います。化学繊維のものは臭くなりやすいので個人的にはメリノウールが入っているものを愛用しています。湿っても乾きやすく、適度に暖かさがあり、臭くなりずらい、と基本的に悪いことはありません。他の素材の靴下と比べて高いところがデメリットですね。

靴擦れが起きにくい靴下を試す

試した靴下の画像

対策としては前記のようなことを行なってきましたが、並行して試すべきは色々な靴下を試すことではないかと思います。ネットを検索してみると「靴擦れしない!」という靴下が少なからず出てきます。

まず試したのが、「WRIGHTSOCK」の「ADVENTURE」という靴下。これはなかなか良かったのですが、蒸れやすく、蒸れたときには靴擦れができてしまって結局自分には合いませんでした。

そして、つぎに試していまも愛用しているのが「injinji」の靴下。読みづらいですが、「インジンジ」と読みます。5本指の靴下です。藁にもすがる思いで試したのですが、効果覿面。蒸れにくく、靴擦れはほぼまったくと言って良いほど起きなくなりました。

インジンジの良いところ

injinjiのロゴ画像

インジンジの良いところは、脱いだときに足がサラッとしているところです。なぜだか分かりませんが、テントや山小屋で靴下を脱いだ時の足の蒸れ具合がだいぶ違います。

そして、重ね履きに向いているところも気に入っているポイントです。私の場合、夏は「ライナークルー」単独で履き、寒くなってきたら「アウトドアMWクルー」に切り替えます。厳冬期やスキーのときは、このふたつを重ね履きして使用しています。

5本指ソックスに5本指ソックスを重ねるのは苦しそうですが、まったく問題ありません。指が包まれているため、同じぐらいの厚さの普通の靴下より暖かく感じます。

最近、ミッドウェイトだけでなく、オリジナルウェイトというサイズも出てきましたが、ミッドウェイトの方がクッション性も高いようなので登山用途ではミッドウェイトで良いと思います。

ちなみに、買うならメリノウールをオススメします。メリノウールの方でも若干臭くなるため、メリノウールでない方は結構微妙なのではないかな、、と思います。

インジンジはどこで買えるの?サイズ感は?

インジンジは日本ではマイナーなため、あまり見かけることはないと思います。そのため、ネットで購入するのが良いかと思います。
ネットで買う場合にはサイズ感が不安に思われるかもしれませんが、私は、25-26.5cm ほどの靴を履いていますが、ライナー、ミッドウェイトともMサイズでぴったりです。

不安であればまずはライナーだけ一足買ってみるとサイズ感への不安等もなくなると思います。ライナーだけインジンジを履き、ほかの靴下と組み合わせても問題ないと思うので、そういう意味でもまずはライナーを買うのがオススメです。

それでも靴擦れができてしまったときは?

残念ながらどれだけ試しても軽い靴擦れはできてしまうときはあると思います。その時のために、私がいつも持ち歩いているのはテーピングです。以前はバンドエイドを使用していましたが、バンドエイドは剥がれやすいのが難点です。その点、テーピングは剥がれにくく、そして地味に薄いため、登山靴の中でも気になりません。

ただ、テーピングだけだと剥がす時に痛い!そのため、すでに靴擦れができてしまっているときはバンドエイドを貼り、その上からテーピングを貼りましょう。こうすれば剥がす時も痛くありません。

おすすめのテーピングは?

キネシオロジーテープ見本

ただの保護なので伸縮性のあるもの、ないもの何でも大丈夫です。私の場合は荷物を軽くしたい、予備装備として常に入れておきたいという思いから、小さく持ち運べるものを使用しています。

おすすめは「キネシオロジーテープ」と呼ばれる、伸縮性の高いテーピングテープです。トレランの人が膝のあたりや腿のあたりに貼っているのを見たことはないでしょうか?あのテープです。疲れた時や捻挫した時にも活用できるためその意味でもオススメです。

キネシオロジーテープは通常のテーピングテープと異なり、粘着面にシートが貼り付けられているため(=テープ同士がくっついていないため)、短い状態で持っていくことができます。そのため、最低限の量だけで持っていくことができるため、予備装備として持っていくにも実は最適だと思います。

まとめ

以上、適切なサイズの登山靴を履いているはずなのに靴擦れができてしまう、、、という時の対策を紹介しました。日々気をつけるべきポイントとしては、、、

  • 靴紐をきちんと締めること
  • 歩幅を小さくすること
  • 靴の中を蒸れさせない(濡らさない)こと

が個人的にはおすすめの対策です。そして、靴下は「インジンジ」の靴下、特にライナーはオススメです。靴擦れにお悩みの方はぜひ試してみてください!

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