本や雑誌を買おうとしたときに古本以外の方法で安く買う方法はなかなかありません。電子書籍の場合、そもそもが少し安かったり、かなりの頻度でセールを行なっていたりと売却しないことを前提とするなら実物の本を購入するよりお得です。
登山に関連する本もその例にもれず、山と渓谷社の本を中心に隔月か四半期に1回程度のペースではセールがされています。どのようなセールが行われているのか、ちょうどいまもセールがはじまったところなので紹介したいと思います。
目次
電子書籍は何を使うべきか?-Amazon Kindleがおすすめ
電子書籍で一番怖いのはサービスが終了してしまうことです。サービスが終了した場合、ポイントで還元などのパターンもありますが、何れにしても読めなくなってしまうことになります。そのため、サービスが終了しない確率が高いものを選択する必要があります。
現状、会社の規模、商品の品揃え、セールの頻度等を考えるとAmazon Kindleを選択するのが最良だと思います。Amazonの場合、Kindle Paperwhiteなどの電子ペーパーに対応した専用端末が有名ですが、必ずしも専用端末で読む必要はなく、持っているiPhoneやAndroidなどのスマートフォンのほか、iPadなどのタブレット端末に「Kindle」アプリを入れることで閲覧が可能です。
個人的にはもはや普通の本よりもタブレットやKindleで本を読む方が読みやすいこともあり、すべてKindleに移行しています。Kindleで出ない本は裁断してPDFにしてKindleで読んでいます。
山と渓谷社のKindle本のセール
雑誌「山と渓谷」でおなじみの山と渓谷社は、電子書籍を比較的積極的に推進している出版社でしかもかなりの頻度でセールをしてくれます。頻度は数ヶ月に1回という程度ですが、年末年始と山の日の前後は必ず開催されています。
セール対象は、山と渓谷社の文庫を中心とした50%オフが一番多く、その時々により対象はタイトルは微妙に変わります。個人的にオススメなのが、雑誌の99円セールです。数年前までは年3回ぐらい開催されていましたが、最近はめっきり減ってしまいました。セール待ちの人が多すぎるのかもしれません。今のところ、年末年始は少なくともセールが続いているように思いますので、気にしてみるようにすると良いと思います。
正直なところ、新しいギアのこと以外、大して変わらないため、バックナンバーを買うにしても、最新1年分で十分かと思います。ちなみに、現在Kindleで購入できる一番古い号は、2013年9月号です。私はセールで定期的に買い続けてきたので2013年9月号以降のすべてを持っていますが、特集はほぼ確実にめぐりめぐっているため、過去のものに期待するとがっかりするかもしれません。ただ、写真は毎回変わるため、美しい山の景色目的なら過去の号もオススメです。
現在開催中のセール
11月22日まで、山と渓谷社の文庫・新書150冊が60%オフのセール中です。比較的最近出版された下記のようなタイトルもセール対象になっています。
個人的にオススメの本
個人的に山と渓谷社のセール対象になりやすい本でオススメの本を紹介したいと思います。
山登りABC もっと登れる 山の食料計画
山登りABCシリーズですが、元々の判型が小さいこともあり、電子書籍でも読みやすいレイアウトです。日帰り登山の人にはほぼ関係ありませんが、テント泊する人でどの程度、どのような食料を予備を含めて持っていくべきかがよく分かります。食料は何となく好みで用意しがちですが、3日を超える登山になると、栄養バランスや重量も気になります。すごい役に立っています。
山登りABC テーピングで快適登山
同じく山登りABCシリーズです。テーピングの貼り方が大型の写真で分かりやすく説明されています。登山中に違和感が出てきた場合も、写真を見ながら貼れて便利です。自分がよく痛めるところは貼り方が分かっていても、同行者が思いもよらないところに痛みを訴えた場合などに活躍します。カラーでないととても分かりづらいため、Kindle端末での利用はおすすめできません。
ヤマケイ文庫 ドキュメント 道迷い遭難/ヤマケイ文庫 ドキュメント 気象遭難
ドキュメント遭難シリーズはどれも参考になりますが、特に道迷いと気象は登山者であれば誰でもヒヤリハットがあるのではないかと思います。いくら経験を積んでも危険性があることには変わりなく、気持ちを引き締めるためにも時々読むと良いと思っています。
その他の山関連
現在、人気の登山漫画『山と食欲と私』が全巻50%ポイント還元セール中です。登山関係の漫画といえば、『ヤマノススメ』か『山と食欲と私』だと思いますが、山にはまっている人の場合、『山と食欲と私』の方がより楽しく読めると思います。
電子書籍が便利なポイント
もともと家に数千冊の本や漫画を持っていたほど本は好きですが、電子書籍の方が個人的にはメリットが多すぎて紙には戻れません。むしろ漫画なども久しぶりに読み返してみると紙の変色やどうしても歪む(紙がたわむ)点、ページをめくる動作が面倒と感じられるようになっていしまい、紙の本は読まなくなってしまいました。
すべての本がいつでも読める
山行中には地味に大きく、山で気になったことなどを山頂でも気軽に調べられます。料理のレシピなども便利です。ロープワーク系の本やエマージェンシー系の本も重さに関係なく持っておけるので安心です。
軽い
本は地味に重いです。特に専門書は寝っ転がって読むといった用途には向きません。電子書籍であれば本のサイズにかかわらず端末の重さのみで済みます。
両手を離せる
本だとそのページを見るのに両手を離すことが難しく、ページを押さえておくものが必要になりますが、電子書籍ではそのような必要はありません。もちろん風が強くても問題ありません。
付箋やマーカーがひける。端末間で共有できる
Kindleの場合、最後に開いたページや気になったページの付箋、目立たせたいハイライトなどが共有できます。家では画面の大きいiPadで読んで、通勤中にiPhoneで続きを読むというようなこともシームレスに可能です。
暗くても読める
端末次第ですが、通常はバックライトが付いているため、暗い環境でも読めます。テントの中で本が読み続けられるのは嬉しいです。
サイズ調整ができる
紙の本は文字サイズが調整できません。電子書籍は文字のサイズを自分の好きなサイズに調整できます。漫画や雑誌等の固定レイアウトの本はただ一部を拡大するだけの操作になりますが、文字中心の本であれば調整が可能です。
なくならない、物理的影響を受けない
紙の本は実物を紛失するおそれがありますが、電子書籍はサービスがなくならない限りは端末を紛失しても無料で新しい端末にダウンロードできます。また、コーヒーをこぼしたり、折れてしまったり、破れてしまったりといった物理的な影響も受けません。
電子ペーパーの専用端末Kindleを使えば目にも優しい
電子書籍で一番つらい点は画面を見続けなければならない点かと思います。この点については電子ペーパーの専用端末Kindleがオススメです。最新のものは防水にも対応したため、山への持ち運びも安心です。
スマホだと電池消費の関係であまり山では多用したくありませんが、Kindleは1週間ぐらいまでなら電池の心配もありません。電子ペーパーは明るい外でも視認性が低下せず、そして、安くて軽いというのも登山者的には嬉しいところです。テント場に速く着いてしまった時にビールを飲みながら、外でゆっくりと読書するのは最高の贅沢のひとつだと思っています。