燕岳山行記録1日目アイキャッチ

【燕岳・表銀座】1日目・雪の燕岳を登り、槍ヶ岳を見ながら大天井岳へ

データリスト
日程
2015年5月下旬(1泊2日・大天荘)
天気
晴れ
コースタイム
8時間 25分(10.3km)
実測タイム
6時間 12分
タイム乖離率
63%
装備
残雪期フル装備(70L・20kg)
交通手段
自動車・中房温泉駐車場(無料)

5月も下旬になると、暖かい日は夏かと思うような日が増えてくる。この年は雪が少なく、どこの山域でも例年では考えられない雪の量だという。この年のはじめての北アルプスとして、比較的歩きやすい表銀座に行くことに決めた。年末年始には大雪があったため、空木岳を途中で敗退した苦い思い出が少し頭をよぎる。縦走の場合、撤退するときは早めに決断しないと退路を断たれかねないため、少しどきどきしながら歩き始めた。

中房温泉から第1ベンチへ

駐車場から 10分程度道路を登ると中房温泉に到着する。中房温泉前には公衆トイレがあり、ここでゆっくりと準備ができる。この日はすぐに汗ばむような陽気で、中房温泉に到着する頃にはもうすっかり体が暖まっていた。

中房温泉からは、トイレの前を横切るように進むと登山口がすぐに見つかる。登山道は急登からはじまる。北アルプス三大急登というだけあって急な道がこの先もずっと続く。ただ、登山道はよく整備されているため歩きにくくはない。

第1ベンチから第2ベンチへ

第1ベンチのある場所は広い。まだ 30分ほどしか歩いておらず、調子もよかったため、そのまま素通りし、第2ベンチへと向かう。第2ベンチへの道はこれまでと変わることなく、樹林帯の急登が続く。ただ黙々と歩く。鉄塔が見えてきたらもうすぐ先が第2ベンチだ。この日は第2ベンチで休んでいる人が多かったように思う。

第2ベンチから第3ベンチへ

この日は 5月で晴れの日ということもあり、歩き続けているとそれなりに暑さを感じる。樹林帯で日が届くわけでもなく、薄着であっても、やはり急登だと暑い。このあたりからは暑さとの戦いだ。第3ベンチへは第2ベンチから 30分弱。第1・第2と比べて少し席数が少ないが、少し上の方にもベンチがあるため、埋まっているようであれば上も探して欲しい。

第3ベンチから富士見ベンチへ

樹林帯の急登もだいぶ終盤に差し掛かる。富士見ベンチからはやっと山の姿をみることができるため、ベンチの中ではおすすめだ。ただ、少し上の合戦小屋の方がひらけており、景色も良いため、体力に余裕があれば一気に合戦小屋まであがるのもよいだろう。

富士見ベンチから合戦小屋へ

富士見ベンチから程なくすると残雪が出てくるようになった。雪は多くなく、たくさんの人が歩いているため、とても歩きやすい。踏み抜くこともなく快適に歩くことができた。合戦小屋の手前あたりから表銀座の稜線が見えるようになってくる。ここまでは修行のような急登であったが、ここからは北アルプスの景色を楽しみながら歩くことができる。

合戦小屋から燕山荘へ

合戦尾根から槍ヶ岳を望む

合戦小屋から程なくすると稜線の奥から槍ヶ岳が見えてくる。

合戦小屋からの道は日当たりもよいため、残雪があったりなかったりという道を進む。むしろ日当たりが良すぎるため、雪が融けてところどころ歩きづらいぐらいであった。燕山荘が見えてくるあたりから尾根の中腹付近を直登するような道になるが、このあたりが一番急な道だ。雪の状態がよければ普通に気をつけて歩けば良いが、雪の状態に不安があるような場合には十分に注意すべき斜度だ。

燕山荘への登り

この直登部分を終えるともうすぐ燕山荘。そして稜線にあがると裏銀座の山々も見えてくる。


燕山荘から燕岳へ

燕山荘から燕岳を望む

燕岳への稜線は完全に夏道だった。ここからは砂と岩のまるで別世界に来たような景色に一転する。奥に見える燕岳に向かって、ほぼ平らな道を進む。燕岳からは立山がよく見える。立山はまだまだ真っ白だった。

燕岳山頂から立山方面を望む

山頂碑は看板ではなく、下にある。

燕岳山頂碑

燕山荘から大下りの頭へ

燕山荘からの表銀座縦走路

燕岳の山頂は人が多く、混んでいたため、燕山荘まで戻り、裏銀座を眺めながらゆっくりと昼食をとった。燕山荘から大天井岳へは稜線歩き。途中大きなピークもないため、縦走路のなかでは歩きやすい部類だ。

燕山荘から縦走路は燕山荘を出てすぐのところにある。看板も明瞭であるため、すぐにわかるだろう。大下りの頭までの道は明瞭な砂混じりの土の道を歩く。ハイマツ帯の部分も狭くないため、枝に苦しむことも少ないように思う。

大下りの頭から2699ピークへ

大天井岳方面

大下りの頭への道と大きく変わるところはないが、長野側を通るところの一部で残雪を歩く必要があった。2699ピークの手前では、少しだけ北アらしく、簡単な岩を登るところもある。途中、道が狭くなりわかりづらいところがあるかもしれないが、稜線から大きく下ることはないため、下りすぎには注意が必要だ。

2699ピークから喜作レリーフ分岐へ

喜作レリーフ分岐方面

2699ピークから喜作レリーフの分岐までも道はほぼ同じだが、大天井岳に近づくにつれて、少しだけ石が大きくなってくる。大天井岳の東側(長野側)に見えるトラバースの道が大天荘への基本ルートだ。分岐に行くまでに雪のつき具合などを確認しておくとよい。

この日は雪はそこまで多くなかったものの、途中すれ違った人からの情報によると、危険なトラバースのようであったため、安全をとって大天井岳への直登ルートをとることにした。大天井岳への直登ルートは完全に雪がなかったため、雪の心配はなかった。

喜作レリーフ分岐から大天井岳へ

喜作レリーフ分岐

この分岐から大天井岳への直登ルートは夏に通ることはない冬用のルートだ。踏まれていない道だと岩が安定しないことも少なくないが、このルートの石は安定しているものが多かった。基本的にはひたすら山頂に向かって進みやすそうな道を進めば良い。山頂直下だけはさらに急になるが、落ちる危険性を感じるような斜度ではない。

大天井岳から大天荘へ

大天井岳山頂

大天荘への道は広く明瞭で歩きやすい。10分もかからず降りることができる。大天荘のある場所は広い平地となっており、テント場も相当な数が張れそうであった。

1日目を終えて

燕山荘から大天井岳への道はなだらかではあるものの、それなりに長いため、燕山荘までいかに楽に上がれるかが重要であるように思えた。表銀座は人気の縦走路であるだけあってさすがに美しい。疲れでヘロヘロになりながら歩くぐらいであれば、燕山荘で泊まることを選択した方が良いと思う。せっかくのきれいな縦走路なので気持ちよく歩けた方が良い。

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